マルタには英語留学などで長期滞在をする場合は、「定番の観光スポットはもう全部行き尽くしたよ」という人もいますよね。
国土の小さいマルタですが、実は是非訪れてほしい観光スポットはまだまだあります。
そこで今回は、時間があったら行くべきマルタのおすすめ観光スポットを「ありのままに」お伝えしていきます。
【マルタの定番観光スポットやモデルコースはこちらの記事で紹介しています♪】
マルタ北部
まずは、マルタ北部エリアの観光スポットをご紹介!
Popeya Village(ポパイ村)
実はマルタには、1980年の映画『ポパイ』の撮影が行われたセットが残されているんです。
そこが今はPopeya Village(ポパイ村)と呼ばれる、ちょっとしたテーマパークになっています。物語の世界に登場するかわいらしいお家や建物の中に入れたり、ポパイと記念撮影できたりします。
ただ、日本のテーマパークに比べるととっても小さいので、一時間あれば十分かもしれません。笑
夏場は、ポパイ村の目の前にある海やプールで泳げたり、ボートツアーなどもあるので冬場よりはもっと楽しめると思います。
夏の方が楽しめるアクティビティが多いので、入園料も高くなります。
〈入園料〉※2023年6月現在
- 7月〜9月:大人22ユーロ/子供(3〜12歳)16ユーロ
- 6月・10月:大人16.5ユーロ/子供(3〜12歳)12.5ユーロ
- 11月〜5月:大人14ユーロ/子供(3〜12歳)9ユーロ
公式サイト:https://popeyemalta.com/
ポパイ村は、セット全体を正面から見られる場所があって、そこからの風景は映えるフォトスポットとしても有名です。そこはポパイ村の外なので、入園しなくてもオッケーなんです。
時間がない人やポパイ村自体にあまり興味がない人は、フォトスポットに行って写真を撮るだけというのもありかもしれません。
ただ、ポパイ村はアクセスが悪いのでご注意下さい。
〈アクセス〉
最寄りのバス停:101「Popeye」から徒歩0分
- ヴァレッタからの行き方:41・42・49「Skrajda」下車→向かい側のバス停から101に乗り換える
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:222「Skrajda」下車→向かい側のバス停から101に乗り換える
※101は1時間に2本くらいしかないので、「Skrajda」のバス停から歩いても行けます。「Skrajda」から「Popeye」までは徒歩20分程度です。
Mellieħa(メッリーハ)
Mellieħa(メッリーハ)の街は高台にある高級住宅街で、ランドマーク的な教会も素敵です。小さい街ではありますが、教会の近くに眺めの良いカフェや、雰囲気の良いバーやレストラン、観光客向けのホテルなどもあります。
また、メッリーハには、マルタの中では規模の大きい砂のビーチ(Għadira Bay)があるので、家族連れに人気です。
ビーチの近くにはスタバもあり、そこのスタバの眺めは最高です!
「世界一◯◯なスタバ」的な表現をすると、「世界一海が近いスタバ」だと勝手に思っています。笑
もちろんマルタ以外にもありそうですが…
Għadira Bayからポパイ村行きのバスが出ているのと、頑張れば歩ける距離でもあるので、是非一緒に訪れてみてください!
〈アクセス〉
Għadira Bayの最寄りのバス停:41・42・49・221・222・101・X1「Ghadira」から徒歩0分
- ヴァレッタからの行き方:41・42・49に乗って「Ghadira」で下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:222に乗って「Ghadira」で下車
※ポパイ村に行く時に乗り換える「Skrajda」の隣のバス停です。このバス停で降りても問題ありません。
※教会がある高台エリアに行きたい場合は、手前のバス停「Adenu」辺りで降りると良いと思います。
Golden Bay(ゴールデンベイ)
Golden Bay(ゴールデンベイ)は、比較的規模の大きい砂のビーチがあり、サンセットが綺麗な場所として有名です。
ベイのすぐそばには5つ星のラディソンホテル(Radisson Blu Resort & Spa, Malta Golden Sands)もあります!
この辺一体はGħajn Tuffieħa(アイントゥフィーハ)と呼ばれ、海水浴はもちろん夕日や絶景が楽しめるので人気のエリアとなっています。
ゴールデンベイのお隣のリビエラ・ビーチなども砂のビーチで人気スポットです。
ちなみに、この辺りにはヌーディビーチがあるようですが、実際にヌーディな方々を私は見たことがありません。笑
このエリアは、涼しい時期にハイキングもおすすめですよ♪
〈アクセス〉
Golden Bayまでの最寄りのバス停:44・225・223・101「Għajn Tuffieħa」から徒歩数分
- ヴァレッタからの行き方:44に乗って「Għajn Tuffieħa」で下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:225に乗って「Għajn Tuffieħa」で下車
San Pawl Il-Baħar(セントポールズベイ)
San Pawl Il-Baħar(セントポールズベイ)は、北部の海沿いの栄えたエリアです。
特にBuġibba(ブジッバ)と呼ばれるエリアは、ホテルやお土産屋さん、レストランやバーなどが多くあり、マルタの中心部エリアに並ぶ繁華街です。
コミノ島やゴゾ島行きの観光船なども一部発着しています。
新しいマンションの建設や開発が進んでいて、人口も増えています。ただ、マルタの中ではあまり治安が良くないとも言われていて、日本からの観光客がブジッバを拠点にすることはあまりないイメージがあります。
ただ、もちろん「近づいちゃダメ」というわけではなく、訪れても全く問題ありません!
規模は小さいですが、マルタ唯一の水族館(Malta National Aquarium)があったり、その隣にはインフィニティプールがあるビーチクラブ「Cafe del Mar」などもあるので、興味がある人は是非訪れてみてください!
美味しいタイ料理屋やインド料理屋、イタリアンなど中心部にはない美味しいレストランも結構多いですよ♡
〈アクセス〉
Buġibba中心部までの最寄りのバス停:31・45・48・280・203・212・ TD13・221・186・X3「Buġibba Bay」から徒歩数分
- ヴァレッタからの行き方:31・45・48・TD13に乗って「Buġibba Bay」で下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:203・212・TD13に乗って「Buġibba Bay」で下車
※「Buġibba Bay」はこのエリアのバスの発着点になっています。目的地によっては、この手前のバス停で降りた方が良い場合もあるので、地図で最寄りのバス停をチェックすると良いと思います。
※TD13はヴァレッタからセントジュリアン経由でブジッバまで行くダイレクトバスで、スリーマには停まりません。料金も通常料金だと3ユーロになります。
マルタ西部
次に、マルタの西部をご紹介!
Dingli Cliffs(ディングリ・クリフ)
Dingli Cliffs(ディングリ・クリフ)は、マルタの西側に広がるクリフのことで、素晴らしい自然の絶景が楽しめます。
真っ青なマルタの空とキラキラ輝く海。特にサンセットは本当に綺麗です。
かわいいチャペルなどもありますよ。
ただ、アクセスがちょっと悪いので、時間に余裕があればバスを駆使して行くのもありですが、タクシーを使うのがベストだと思います。
〈アクセス〉
最寄りのバス停:201「Maddalena」から徒歩数分
- ヴァレッタからの行き方:52・56「Dingli」下車→201に乗り換える
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:乗り換えが複雑になるので、一度ヴァレッタまで行ってから、ヴァレッタからの行き方で行くのがおすすめです。
※201は1時間に1本くらいしかないので、52・56「Dingli」のバス停から歩いても行けます。「Dingli」からDingli Cliffsまでは徒歩15分程度です。
マルタ内陸(北部)
続いて、マルタの内陸部の中でも北側のエリアをご紹介!
Palazzo Parisio(パリジオ宮殿)
マルタの内陸部にあるNaxxar(ナッシャー)の教会のすぐ近くに、Palazzo Parisio(パリジオ宮殿)と呼ばれる、その名の通り貴族の宮殿があります。
外観ではあまり分からないのですが、内部は豪華絢爛!入園料を払うと見学ができますよ。
ちなみに、ウェディングフォトやウェディングセレモニーの会場としても使用されていて、日本のカップルにも人気です!
併設するカフェレストランでは、アフタヌーンティーが楽しめます♡
カフェからはパジリオ宮殿のガーデンに繋がっていて、雰囲気もとても素敵ですよ。
時間に余裕がある方は是非訪れてみて下さい。
公式サイト:https://www.palazzoparisio.com/
〈アクセス〉
Palazzo Parisioまでの最寄りのバス停:31・46・49・260・202・203・238「In-Naxxar」から徒歩1分
- ヴァレッタからの行き方:46・49・260に乗って「In-Naxxar」で下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:202に乗って「In-Naxxar」で下車
ワイナリーツアー
実はマルタは、マルタ国産ワインを製造しているので、ワイナリー見学やワインテイスティングをすることもできるんです!
いくつかワイナリーがありますが、その中でもおすすめなのが、Meridiana(メリディアーナ)です。
ぶどう畑の中にポツンと佇むワイナリーは、マルタの伝統的なライムストーン造りのファームハウスなので、とてもかわいらしいです。
ワインテイスティングのツアーに申し込むと、ワイン工場を見学できたり、ぶどう畑を眺めながら、ワインテイスティングができますよ♡
〈ワインテイスティング詳細〉
月曜日〜金曜日:9:00〜17:00(土曜日はリクエストに応じて対応可)
公式サイトの「BOOK A TOURE」から申し込みができます。料金などは要お問い合わせ。
公式サイト:http://meridiana.com.mt/
雰囲気も最高で、私も大好きな場所です!
ちょっとアクセスがあまり良くありませんが、時間があれば是非体験してほしいと思います。
〈アクセス〉
最寄りのバス停:44「Sriedek」から徒歩12分、または202「Mithna」から徒歩13
- ヴァレッタからの行き方:44に乗って「Sriedek」下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:202に乗って「Mithna」下車
Craft Village(クラフトヴィレッジ)
Craft Village(クラフトヴィレッジ)は、手作り工房が立ち並ぶエリアで、かわいらしいお土産を見つけることができます。
ハンドメイドの陶器や銀細工、木の製品などマルタならではのものがたくさんあります。
そこまで規模は大きくないのと、基本的に遅くまではお店は開いていないので、タイタミングが合う人は、是非訪れてみると良いと思います。
アクセスはよくないので少し行きにくいのですが、近くにイムディーナガラスの工房もあるので、セットで行くのもありです。イムディーナやヴァレッタにもお店はありますが、この工房が一番規模が大きく品揃えが豊富です。
〈アクセス〉
Craft Villageまでの最寄りのバス停:56・202・186「Village」から徒歩数分
- ヴァレッタからの行き方:56に乗って「Village」で下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:202に乗って「Village」で下車
マルタ内陸(南部)
続いて、マルタ内陸部の南側をご紹介!
ハイポジウム地下神殿(Ħal Saflieni Hypogeum)
マルタには、ピラミッドより古いとされる巨石神殿が残されていたりと、まだまだ謎だらけの古代文明の痕跡が多くあります。
その中でも、Hypogeum(ハイポジウム)はユニークで、ある家庭の地下水を貯蔵する場所の下から突如発見された地下神殿なんです。
ちなみに、マルタは工事で地下を掘る度に新たな古代遺跡がよく発見されて、工事が停止になることもよくあるんだそうです…笑
ハイポジウムは保存の観点から、一日に入場できる人数を制限しています。完全予約制で一回に入れる人数も10人までです。
その希少性から人気の観光スポットになっていますので、もし興味のある方は事前に予約しておきましょう!
早めに予約しないと結構すぐ埋まってしまうので、公式サイトより空き状況も確認しながら日程を決めると良いと思います。
〈チケット情報〉
18歳〜59歳:35ユーロ
60歳以上/学生:20ユーロ
6歳〜11歳:15ユーロ
公式サイト:https://heritagemalta.mt/explore/hal-saflieni-hypogeum/
〈アクセス〉
Ħal Saflieni Hypogeumまでの最寄りのバス停:81・82・84・85・88・206「lpogew」から徒歩数分、または83・X2・X3「Nazzarenu」から徒歩数分
- ヴァレッタからの行き方:81・82・84・85・88に乗って「Ipogew」で下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:X2に乗って「Nazzarenu」で下車 ※X2は本数が少ないので、ヴァレッタ経由で行く方が良いかもしれません。
Tarxien Temples(タルシーン神殿)
Tarxien Temples(タルシーン神殿)は、マルタに数多く残されている巨石神殿の中でも、保存状態が良いことで有名です。
さらに他の神殿とは異なり、タルシーン神殿は住宅地の中にあるのがまた特徴的です。
ハイポジウムにも近いので、セットで訪れるのがおすすめですよ!Tarxien TemplesからĦal Saflieni Hypogeumまでは徒歩7分程度です。
〈チケット情報〉
18歳〜59歳:6ユーロ
60歳以上:4.5ユーロ
12歳〜17歳/学生:4.5ユーロ
6歳〜11歳:3ユーロ
公式サイト:https://heritagemalta.mt/explore/tarxien-temples/
〈アクセス〉
Tarxien Templesまでの最寄りのバス停:81・82・84・85・88・206「Neolitici」から徒歩数分
- ヴァレッタからの行き方:81・82・84・85・88に乗って「Neolitici」で下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:X2に乗って「Nazzarenu」で下車→歩いて7分ほど ※X2は本数が少ないので、ヴァレッタ経由で行く方が良いかもしれません。
カルカーラの旧日本海軍戦没者墓地(Kalkara Naval Cemetery)
実は第一次世界大戦時に、日本の海軍がマルタに派遣されていたことをご存知でしょうか?
1917年、日英同盟のイギリスの要請により71名の日本人海軍がマルタに派遣され、任務に当たっていました。
スリーシティーズの隣の町・カルカーラに、その際に戦死した日本人兵を弔うための慰霊碑があり、それを見学することができます。
2018年に安倍晋三総理大臣も慰霊に訪れています。
〈アクセス〉
旧日本海軍戦没者墓地までの最寄りのバス停:94・120「Bumunqar」から徒歩5分
- ヴァレッタからの行き方:94に乗って「Bumunqar」で下車
- セントジュリアンからの行き方:120に乗って「Bumunqar」で下車
- スリーマからの行き方:「Spinola」で120に乗り換えて「Bumunqar」で下車、またはヴァレッタで94に乗り換える
マルタ南部
最後にマルタの南部をご紹介!
St. Peter’s Pool(セントピーターズプール)
St. Peter’s Pool(セントピーターズプール)は、自然に出来たプールみたいなロッキービーチで、サンデーマーケットで有名な漁村マルサシュロックの近くにあります。
マルサシュロック湾からボートツアーなどもあったりします。
陸路で行くにはアクセスが悪いのでタクシーで行くか歩くかしかありません。笑
やっぱり泳ぎに行く場所なので、訪れるのは夏がベストですが、真夏の歩きはちょっとキツイかもしれませんね…
海の水の透明度が高く、飛び込みスポットが人気です。以前は飛び込むワンちゃんがいて、それがインスタなどで広まり、さらに人気スポットになりました。
夏に留学などで長めに滞在する人には、とってもおすすめですよ!
〈アクセス〉
St. Peter’s Poolまでの最寄りのバス停:119「Delimara」から徒歩25分
- ヴァレッタからの行き方:81に乗って「Xerriex」で乗り換え→119に乗って「Delimara」下車、または81に乗って「Abdosir」で下車→そこから徒歩30分
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:ヴァレッタまで行って、そこからヴァレッタからの行き方で行く。
※マルサシュロックまではバスで行って、そのあとはタクシーかボートを使うのがおすすめです。
ビジェブージャの冷戦終結メモリアル(End of Cold War Memorial)
実はマルタは、冷戦が終結した場所だったということをご存知でしょうか?
当時のアメリカのジョージ・H・W・ブッシュ大統領とソ連のミハイル・ゴルバチョフ書記長が冷戦終結に合意したのが、実はマルタの海上だったのです。
「マルタ会談」としても歴史的に知られていますよね。
マルサシュロックの隣にBirżebbuġa(ビゼブージャ)という港町があるのですが、実際に冷戦終結の舞台となった場所に、モニュメントが建てられています。
もちろんモニュメントは海上ではなく、陸にあります!
そのモニュメントは結構地味なので、思っていた以上にあっさりしていましたが、歴史に興味のある人は、是非足を運んでみてください♪
〈アクセス〉
End of Cold War Memorialまでの最寄りのバス停:80・82・119・210・X4「Tankijiet」から徒歩0分
- ヴァレッタからの行き方:80・82に乗って「Tankijiet」で下車
- スリーマ・セントジュリアンからの行き方:ヴァレッタまで行って、そこからヴァレッタからの行き方で行く。
まとめ
今回は、時間があったら行くべきマルタのおすすめスポットを紹介してきました。
こんなに小さい国なのに、意外と観光する場所はたくさんあるので、長期留学などで、そろそろ行く所なくなってきたなぁと言う方の参考になれば嬉しいです♪
それでもやることがなくなったら、マルタのビーチでのんびり過ごす、贅沢な時間を味わってくださいね。