海外、特にヨーロッパで働きたい人にとって、英語圏のマルタは一つの選択肢になるのではないかと思います。
と思いますよね。
私もマルタで働きたいと思った当時、日本語での情報が全く見つからず、とにかくマルタに来て仕事を探してみよう!という感じで、全く未知でした。
でも、実際にマルタに来てから無事に就職することができ、転職も2回経験しました。
そんな私のマルタでの就職の経験を踏まえて、マルタの求人状況、応募から働くまでの流れや知っておくと良いことを「ありのまま」にお伝えしていきます。
マルタで仕事を探す方法

日本の求人情報にはもちろんマルタの求人情報はほぼ載っていませんので、どうやって仕事を探したら良いか分からない人も多いはず。
そこで、マルタで求人を探す時の探し方をまずは紹介していきます。
登録必須のLinkdIn
LinkdIn(リンクトイン)は、世界最大級のビジネス向けのSNSで、求人情報はもちろん、各会社ごとの発信をチェックしたり、仕事に関する情報発信なども盛んに行われているので、そのような仕事に関する情報をチェックするのに役立ちます。
日本ではそこまで知名度や利用率は高くないですが、マルタや海外では求人情報を探すためにLinkdInを使うのが主流です。
プロフィール欄に自分の仕事の経歴やスキルなどを記載することができるので、リクルーターにアピールすることができます。
正に、LinkdInのプロフィールは簡単な履歴書のようなものです。
マルタに限らず海外で働きたい方は、まずはLinkdInのアカウントを作ることをおすすめします。
CareerjetやJobsplusなどの現地の求人サイト
マルタの求人を探す時は、現地の情報に特化した求人をチェックするのも手段の一つです。
Careerjetは、私も実際によく利用していました。
また、労働に関する管理をしているマルタの政府機関Jobsplusにも求人情報が載っています。
ひとまず、「Japanese」や「Japan」などのキーワードを入れて求人情報を探してみると良いと思います!
これらのサイトの他にも求人サイトは色々あるので、英語で色々検索してみてくださいね。
転職エージェントを利用する
日本や他の国の海外就職でもよく利用する転職エージェントを使うのも一つの方法です。
実際に求人情報を掲載しているのが、転職エージェントの場合もあります。
転職エージェントは、公開されていない求人情報を持っている可能性があったり、お給料交渉を代わりにしてくれたりするので、うまく活用するとメリットがある場合があります。
私は実際に利用したことはないのですが、友人の話によると、転職エージェントを使って良かったという人もいれば、連絡が遅くてあんまりだったという人もいて、やっぱり担当者によるのかなと思います。
日本のコミュニティ
マルタは、会社のホームページや個人間のコミュニティなどは、Facebookを使うことが多く、私は日本人向けのマルタのコミュニティ内で日本人向けの求人情報をたまに目にしていました。
X(旧Twitter)でも日本人向けの求人情報がシェアされている場合があるので、そういうSNSも有効活用すると良いと思います。
また、まるじゃぱ.comは、日本人向けの情報サイトで、日本語で求人情報が載っていたりするので、こちらもチェックしてみてください♪
直接会社に連絡してみる
実は、私がマルタで一番最初に仕事をゲットした時は、直接会社にメールをしたのがきっかけでした。
当時は、英語での仕事は難しいと思っていたので、もう日系の会社しかない!ということで選択肢がなかったというのもありますが…笑
幸いにもその会社はホームページ上に求人情報があったので、そこから応募することができました。
もし、気になる会社の求人情報がなくても、お問い合わせをしてみる価値はあると思います。
私の友人も、直接その会社に行って求人があるか聞いたという人も結構いますよ。
日本人向けの求人は意外とある!

マルタは、こんなに日本から遠くて小さい国のわりには、意外と日本人向けの求人が多いように思います。
私が日本にいて、マルタの求人情報を探していた時(2017年頃)は、あまり日本人向けの求人が多いような気がしなかったのですが、最近は結構あるという印象です。
では、具体的にどんな求人があるのか紹介していきますね。
日本食レストラン
ワーホリなどで海外で働く場合の大定番、ジャパニーズレストラン!
マルタにも日本人のシェフやウェイターをフルタイムで雇っているところがあります。
日本人オーナーだったり外国人オーナーだったりそれぞれで、数店舗しかありませんが、募集をしていれば働ける可能性があると思います。
旅行会社
観光立国のマルタにおいて、旅行関連の仕事は多いです。
日本人向けの旅行会社も多くはないですがいくつかあり、そこでのオフィスワークなどで働ける可能性があります。
ちなみに、マルタの観光ガイドは国家資格になっていて、2年〜3年しっかり学校に通って取得する必要があります。
現在マルタには、数えられるくらいの日本語ガイドさんしかいませんが、通常フリーで働くか、どこかの旅行会社の専属ガイドとして働くかのどちらかになります。
語学学校
マルタには、英語の語学学校がたくさんあるので、そこの日本人スタッフとして働ける可能性があります。
語学学校でのお仕事は日本の留学生のサポート業務が主になります。
中にはインターンシップを受け入れている学校もあるようなので、まずはインターンから始めてみるのも良いかもしれません♪
日本人が多い語学学校には、既に日本人スタッフがいる場合があるので、そこで空きのポジションはないか調査してみると良いと思います。
また、これから日本人留学生を増やしたいと思っている語学学校も狙い目です!
iGaming
オンラインでカジノゲームやスポーツベットができるサイトを運営している会社やそれ関連の日本人向けの求人が、近年では一番多いと思います。
業界としては「iGaming(アイゲーミング)」と呼ばれ、マルタは運営会社向けにライセンスを発行している国の一つなので、iGaming関係の会社がすんごいたくさんあります。
日本マーケット向けのカスタマーサポートや、ペイメント、コンテンツやマーケティングなど様々なポジションでの募集があります。
iGaming関連の会社は北欧系の会社も多く、福利厚生やお給料が非常に良いのが魅力ですが、まだ日本では法律が整っていないため、今後日本に向けた展開がどうなるのかは不安定だと言えるでしょう。
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応募から採用までの流れ

マルタで就職する際の応募から、採用までの流れを私の経験を踏まえてお伝えしていきます。
①応募
気になる求人を見つけたら、早速応募してみましょう!
担当者のメールアドレスに履歴書を送るのが一般的ですが、会社独自の応募フォームに入力するパターンなどもあります。
求人情報に記載のある応募方法に従って、応募しましょう。
履歴書(CV)の書き方のヒント
応募をする際、基本的には履歴書(CV)は必ず必要になるので用意しておきましょう。
「CVなんて書いたことないから分からないよ〜」って人もご安心ください!
ヨーロッパ共通の「Europass(ユーロパス)」と呼ばれるテンプレートのようなものがあるのです。
これに沿って、必要事項を埋めていけばOKです。
もちろん、ご自身の経験やスキルなどは自分で英語で書かないといけませんが、検索すればCVの書き方はたくさん出てきますし、今はChatGPTなどの強い味方、AIがいます!
どんど活用して、自分なりに納得のいくCVを作成してみてくださいね♪
あと、Cover Letter(カバーレター)も一緒に作成して、CVに添えて送るのが一般的です。Cover Letterの書き方も色々なサイトを参考にしながら、作成しておきましょう。
もちろん、複数の会社を受ける場合は、会社の求める人物像に合うように、内容を変えてくださいね!
②書類選考
CVを送ったら、会社側が書類選考をします。ドキドキしながら、結果を待ちましょう!
書類選考に通過しなかった場合、連絡が来ないこともあるようですが、基本的には合否の連絡があるはずです。
書類選考に通過したら、メール等で連絡が来るので、次のステップの案内があります。
通常、次のステップはテストか面接になると思います。
③テストや課題
採用の時に行うテストや課題は、もちろん会社によって変わってきますが、私の経験を踏まえると下記のような内容を問われるテストが想定されます。
- しっかりした日本語が使えるか(特にカスタマーサポート)
- 日本語で文章が書けるか(特にコンテンツライター)
- 業務内容を担当できる能力があるか(ポジションによる)
- コミュニケーションができる英語力はあるか(マルタの会社は基本的に必須になります)
- 会社の理念を理解しているか(主に大企業)
日本語を話す人向けの求人の場合、やはり正しい日本語やビジネスメールを書けるかなどは結構重要になってくると思います。
特に、既に日本人が応募している会社にいる場合、この日本語力はより重視されると思います。
私も採用側に回ったことがありますが、やはり日本での社会人経験がある方は、ポイントが高いように思います。
英語力はペラペラである必要はありませんが、面接官とコミュニケーションがある程度取れれば問題ないと思います。
④面接
マルタでの面接は、採用担当(HR)またはマネージャーなどとの面接、日本人など一緒に働くメンバーとの面接など様々なスタイルがあると思います。
もちろん英語の場合もあれば日本語の場合もあります。
ただ、日本人しか会社にいないということはあまりないので、基本的には英語の面接は避けられないと思います。
また、1回だけではなく、2回以上面接がある場合もあります。
オンライン面接も多かったので、服装もあまり気にしなくても問題ありませんでした。もちろん、カジュアル過ぎない服にならないよう意識はしました。
面接では、通常希望のお給料を聞かれるので、その業界の受けるポジションの相場をリサーチしておくと良いと思います。
内定(オファー)をもらってから働くまで

見事、選考に合格したら、会社側から内定(オファー)をもらいます。
私の場合は、最終的なオファーは、電話か直接会って伝えていただくことが多かったです。
その際に、お給料のことやその他待遇面などを告げられると思うので、その内容で受けるかどうかを最終的に決めます。
契約書の内容もしっかり確認するようにしましょう!
契約書で確認した方がいい内容
英語で記載された契約書は、ちょっと読むのが大変と思うかもしれませんが、重要なポイントはしっかり確認しましょう。
リロケーションパッケージ…日本から応募して、内定をもらってからマルタに移住する場合、会社が渡航費や本格的に住むアパートが決まるまでの仮住まいを提供してくれる場合があります。
通常、半年以内に辞めてしまった場合などは、渡航費等のかかった費用などは自分で払わないといけないなどのルールもあります。そもそもリロケーションパッケージがある会社なのかも含め、事前に確認しておくと良いと思います。
就労ビザの申請
契約書の確認も済み、サインをしたら、いよいよ就労ビザの申請です。
ビザの申請は、会社側が主導で進めてはくれますが、自分で用意する必要のある書類もいくつかあります。
また、それぞれの状況に応じてビザ申請時のルールも変わるので事前に確認しておきましょう。
※2023年11月時点での情報です。
マルタに既に入国している場合
- 新規の申請はマルタ入国から90日以内に申請が必要
- 転職の場合は、前の会社を退職してから10営業日以内に申請が必要
まだマルタに入国していない場合
- まだマルタに入国していない場合は「Still abroad」という枠で、マルタ国外からもビザの申請ができます。この場合、移民局からの仮承認のようなものがおりてから入国することができます。マルタ入国後に賃貸契約書などが用意できたら、最終的な申請を行います。
まとめ

今回は、マルタの就職全般についてまとめてきました。
私は日本にいた時はマルタの情報が全然なかったので、仕事が見つかったらラッキー!くらいの気持ちで来ましたが、まさかこんなに仕事があるとは驚きました。
やっぱり何事も動いてみないと分からないものですよね!
特に海外で働きたいと思っている方は、是非チャレンジしてほしいと思います!
きっと日本では経験出来ないことがたくさん待ってるはずですよ♪
特に、マルタで働きたい方は是非この記事を参考にしてもらえたら嬉しいです。