マルタは英語留学のイメージが強いと思いますが、ワーキングホリデー(ワーホリ)は出来るのか気になりますよね!
マルタのワーホリ事情、アルバイトや正社員で働く方法など、マルタのお仕事事情を「ありのまま」にお伝えしていきます。
マルタでワーホリはできない!
残念ながら2023年9月現在、マルタはワーホリ協定国に入っていません。
つまり、ワーホリは今のところできないのが現状です。
ヨーロッパでワーホリができる国は?
参考までにヨーロッパの国でワーホリができる国もチェックしておきましょう(2023年9月現在)。
フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、チェコ、アイスランド、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダ、イタリア、フィンランド、ラトビア
ヨーロッパの英語圏でワーホリができるのは、イギリスとアイルランドだけ!数少ないヨーロッパの英語圏の国マルタがワーホリ協定国に入っていないのは残念ですね。
もしかしたら、今後協定が結ばれることもあるかも知れませんので、動向をチェックしていきたいと思います。
3ヶ月以上の留学ならアルバイトはできる!
マルタには残念ながらワーホリ制度はありませんが、留学中のアルバイトならすることができます。
アルバイトをするには、以下の条件があります。
- 学生ビザが必要(90日以上滞在する人限定)
- 週20時間までの労働可能
- アルバイト用の労働ビザの申請が必要(費用や許可が降りるまで時間が掛かります)
(参考:https://identita.gov.mt/central-visa-unit-sec-page-student-visa/)
マルタには日本食レストランもいくつかありますし、日本食に限らずその他レストランなどで働くのがアルバイトとしては多いケースだと思います。英語を使って働く経験ができるのはとても良いですよね。
3ヶ月以上の中・長期留学を考えている人は、アルバイトすることも選択肢に入れてみるといいかもしれません!
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【番外編】働きながら旅する
お給料はもらえないけど、泊まる場所を提供してもらう代わりにお仕事をするというシステムを使って、海外長期滞在をするのも選択肢のひとつです。
基本的には登録制で、様々な会社がサービスを提供しています。例えば、ホステルやペットシッターやベビーシッター、農業など様々なジャンルのお仕事があります。
私もマルタ留学が終わった後は、Workawayというサービスを利用して、マルタの北部のゲストハウスで泊まり込みでお仕事させてもらっていました。
同じ制度で滞在していたフランス人とドイツ人の子と3人部屋で、ちょっと狭かったですが、3食もついていたのでとても助かりました。
朝食は、ゲストハウスで提供する朝食のパンなどを好きに食べ、ランチは基本スムージー、夜ご飯は担当者を決めて全員分作るというスタイルでした。
仕事は、主に朝食準備と清掃、ベッドメイキングでした。宿泊客との交流もあり、とても楽しかったです♪
仕事も午前中のみだったので、午後は自由時間で、週に何日かお休みももらえました!
私の場合は、その後わりと早く就職が決まったので、2週間のみでしたが、本来は最低1か月はいないといけなかったと思います。
もちろん、期間は受け入れ先によって違うと思うので、自分のニーズに合う場所があれば、是非活用してみてくださいね!
マルタで正社員として働ける?就労ビザは?
私の場合は、マルタに1か月留学して、その後ヨーロッパ旅行などをしながらフラフラしつつ仕事を探した結果、マルタに入国して2ヶ月後には正社員で働くことになりました。
それから時間が経ち、なんと日本では転職したことはなかったのですが、マルタに来てから既に2回も転職を経験。
そんな経験を踏まえて、マルタで正社員として働く方法や就労ビザについて紹介していきます。
マルタの就労ビザ事情
「そもそも日本人がマルタで働けるの?」と思うかもしれませんが、基本的には、就労ビザを会社がサポートしてくれれば問題なく働くことができます!
もちろん、マルタ人やEU圏の人と結婚されている方は、配偶者ビザ等があればオッケーです。特に会社のサポートは必要ありません。
そのため、会社の選択肢の幅が広がりますが、単身で就労ビザを取得する場合は、「ビザサポートするよ!」という会社を探す必要があります。
求人検索をする時は「Japanese」や「Japan」などのキーワードで検索し、日本語ネイティブを求めている会社を探すと良いでしょう。
主なビザ要件
もちろん、英語力が高かったりその他専門的なスキルを持っている場合は、日本に特化した仕事じゃなくても採用されるかもしれません。
ただ、就労ビザ発給の要件としては、ざっくり以下のようなものがあります。
※2024年3月現在。この要件は頻繁に変わるので、必ず最新のものをチェックしてください。
(参考:https://identita.gov.mt/expatriates-unit-sec-page-noneu-nationals/)
- マルタやEU諸国の人ではなく、ビザ申請者を雇わないといけない理由がある(求人を出していたという証拠)
- 申請費300ユーロ(1年ごとの更新時にも必要)
- 賃貸契約書
- 一年分の医療保険に加入していることの証明
- その他会社が用意する書類
つまり、どうしても日本人(EU圏以外の)のあなたを雇う必要があるという根拠が必要になります。また、会社側が用意する書類をちゃんと用意してくれて、毎年申請費も支払ってくれるかどうかがポイントです。
何はともあれ、これらの書類を問題なく提出することができれば、ビザの申請はできます。ビザの許可がおりるかどうかは、マルタの移民局次第ですが…笑
中には日本に関係しない仕事でもビザがおりているケースもあるようなので、ビザをサポートしてくれる会社があれば、可能性はあるかもしれません!
ビザサポートについては、会社側にしっかり確認しましょう。
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マルタのお給料や働き方は?
気になるマルタの平均給料や働き方について紹介していきます。
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マルタの平均給料は驚きの低さ!
マルタの平均給料は、日本に比べるととても低いです。
データによると、2023年の第一四半期のマルタの月の平均給料は1,898ユーロだそうです。
ただ、これは所得が高い人も含む平均なのであまり参考にならず、実際のところは最低賃金の835ユーロ前後で働いている人も結構多いと思います。特に外国から出稼ぎをしに来ている人も多いので、職種によっては最低時給の5ユーロとかも結構普通のようです…。
マルタは地価が上昇しているので、家賃が高くお給料に全然見合っていないと思います。これは本当に問題!
税金に関してはヨーロッパの他の国に比べると高い方ではないようですが、お給料の25%(高所得者はもう少し%が上がります)が所得税で、それにプラスしてSocial Security(日本で言う健康保険と年金)が差し引かれます。
一概には比較出来ないのですが、日本の会社員がお給料から差し引かれる税金+社会保険料より、少し高い?またはそれにだいぶ近い感じがします。
と思います。つまり、マルタと日本で働くなら、圧倒的に日本の方が選択肢もあるし、最低給料で考えるとまだまだ高いので、マルタで働くならそれなりの覚悟が必要です。
ただ、業界や職種によっては日本並みまたはそれ以上の水準でお給料を出してくれるところもあるので、本当に人それぞれです。
働き方はマルタ時間
マルタは、ヨーロッパの中ではわりとちゃんと働く国民性だと聞いたことがあるのですが…
おそらくそれはイタリアとかに比べたらという意味だったのかも?笑
やっぱり日本に比べるとゆるいです!基本マルタ時間。笑
定時(むしろそれより前?笑)に帰るのは当たり前ですし、日本のようにキッチリ働く感じはないです。
でも、お給料が低いのでダブルワークしている人とかも多いみたいです。
そういう意味では働き者?!
もちろん会社によって就業時間が変わりますが、9:00-17:00だったり、9:00-18:00だったり…
実働8時間もない場合も!
マルタの会社の場合、ランチタイムが30分というのも結構普通らしく、実働8時間で9:00-17:30みたいなパターンとかもあります。
もちろんこれは、オフィスワークの場合なので、飲食業やホテル業などは、もちろん違ってきます。
ちなみに、金曜日はやっぱり飲みたいので、早めに切り上げて会社でビール!なんてことも結構ありますよ♪
マルタの通勤事情
マルタはそもそも電車がなく車社会の国なので、朝の渋滞はひどいし、時間通りに会社に行く方が難しいです。
マルタ人やマルタ生活が長い人は車通勤していたり、海外から働きに来ている人は徒歩圏内に住むかバスで通うかが主流です。
こんなに狭い国なのに通勤で1時間くらいかかるとか結構普通です…。
職種によっては、リモートワークも増えていますので、通勤しないですむならその方がいいですよね。
個人的には、せっかくマルタにいるのでオフィスワークもたまにはしたいですが!
まとめ
残念ながらマルタでワーホリは今のところ出来ませんが、留学しながらアルバイト、または正社員で働くという方法があります。
もし、ヨーロッパの英語圏で働きたいと思っている方がいれば、十分可能性はあると思うので、是非マルタも候補に入れてみてくださいね!
もちろんお給料面では、他の英語圏の国には劣っちゃうと思いますが…
正直、日本で働いていた方が色々安定していますが、海外で働いて外貨を稼ぎながら経験を積むのもとても面白いと思いますよ♪