マルタの交通事情は?
マルタには電車がありません。ですので、唯一の交通手段は公共バスです。その他の交通手段としては、タクシー、フェリー、電動スクーター、レンタル自転車、レンタカーなどがあります。
これらの交通手段をうまく使いこなして、観光やお買い物などを効率的にできたら良いですよね。
そんなマルタでの交通事情を、マルタ在住者の立場から「ありのまま」にお伝えしていきます。
※マルタのバス事情や運賃は、頻繁に変更がありますので、最新情報もあわせてご確認ください。
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マルタのメインの交通手段はバス
バスは、マルタの唯一の公共交通機関ですので、留学や旅行に来た際には必ず使う可能性が高いと思います。マルタのバスの乗り方は他のヨーロッパの国のバスの乗り方よりは分かりやすく、そんなに複雑ではありません。
ただ、やはり事前に知っておくとお得に利用できる場合もありますので、バスに関する知っておくべき情報をお伝えしていきたいと思います。
マルタのバス料金とチケットの買い方
マルタのバスの料金のシステムはとってもシンプルで、一律料金です。
夏(6月中旬~10月中旬):2ユーロ冬(10月中旬~6月中旬):1.5ユーロ- 通常バス:
2ユーロ→2.5ユーロになりました(2024年1月22日〜)! - ダイレクトバス(TD):3ユーロ
- 深夜バス:3ユーロ
この料金で2時間は乗り放題で、2時間以内であれば何度乗り換えをしても追加料金は発生しません。
一度バス料金を支払ってチケットを発行してもらうとそこに時間が刻まれているので、そのチケットをドライバーに見せればOKです。
チケットの買い方も単純で、乗車時に現金を直接ドライバーに支払います。小銭がなく大きな金額しかない場合、お釣りがないことを理由に乗車できない場合もありますので、ご注意ください!
でも、やっと最近バス料金をカードで支払えるようになりましたので、小銭がなくてもカードさえあれば大丈夫になりました!ただ、カード決済の機械には「VISA」としか記載されていないので、VISAだけなのかな?と思っていたのですが、この前マスターカードで支払っている人を見たような…。引き続き調査してみます!
バスカードの種類
バスチケットの料金と買い方をご紹介しましたが、チケットを直接購入する以外にも様々な特徴を持ったバスカードがいくつかあります。
バス乗車時に料金を支払う代わりにカードリーダーにバスカードをあてて「ピッ」と鳴ったらOKです。
バスカードがあると小銭を準備する必要がないのと、基本的にはお得になる場合が多いので、滞在期間やバスの利用の頻度などを考えて、自分にあったバスカードを探してみましょう♪
旅行者向けのバスカード
旅行者向けのバスカードはいくつか種類がありますが、主に空港、ヴァレッタのバスターミナル、街中のお土産屋やショップなどで購入することができます。
また、最近ではバスカードを買うための機械が主要のバス停等に設置されていて、そこで買うこともできます。
<12 Single Day Journey>
回数券のようなカードで、料金は15ユーロで12回分乗車ができるので、季節に関係なく1回1.25ユーロになるのでとてもお得です!
さらに、このカードの特徴は何人かでシェアをして使うことができるという点です!例えば2人で使いたい場合、乗車時にバスの運転手に伝えれば2回分として処理してくれます!さらに、バスチケット同様2時間以内は追加料金はかかりません。
カードリーダーにあてると1回分が消化され、残数もそのカードリーダーに表示されます。
ちなみに、バス番号の前にTDがつくダイレクトバスの場合は、1回の乗車で2回分が消化されます!
毎日バスは使わないけど、ある程度は使うという場合は便利なカードです。私もこのカードをよく利用していました♪
<Explore Flex Card>
私が知る限りこれは最近できたカードです!トップアップをして使うタイプのカードで、カードを購入する時に最初に6ユーロをトップアップする必要があります。
バスだけではなくヴァレッタから発着するスリーマまたはスリーシティーズに行くフェリーに乗車する際にもこのカードで支払うことができます。
また料金がお得になるのも嬉しいポイントです!例えば、夏料金は2ユーロですが、このカードで支払うと1.85ユーロになります。全てのバスサービスや上述のフェリーが約6%割引で利用できます!
さらに、バス会社が提供しているレンタル自転車は、なんと半額になります♪
<Explore Card>
7日間バスが乗り放題になるバスカードです。
観光は全て公共バスを使うという人にはお得になるかもしれませんが、意外とバスに乗らなかったなんてこともあるので、実際にどれだけバスに乗るかを考えて決めた方が良いと思います。
料金は次の通りです。
- 大人:21ユーロ
- 子供(10歳まで):15ユーロ
<ExplorePlusMeep Card>
7日間乗り放題に加え、他にも観光に使えるサービスが含まれているカードです。
下記のサービスが含まれています。
- ヴァレッタ発着のスリーマ、またはスリーシティーズ行きのフェリー2回分
- レンタル自転車2回分がフリー
- Talinja On Demandというダイレクトバスサービスが無料
- ホップオンホップバス or コミノ(夏)またはゴゾ&コミノ(冬)のクルーズツアー or ヴァレッタの要塞都市を海から見るハーバークルーズの中から選べる観光オプション
- マルタの歴史を3Dそして感覚でも楽しめる「マルタ5D」の2ユーロ分の割引
留学や長期滞在者向けのカード
留学や仕事などでマルタに長期滞在する場合は、長期滞在者向けのバスカードその名も「Tallinja Cad」を申し込むととってもお得です。
登録費として最初に15ユーロかかりますが、1.5ユーロの通常の冬料金の場合で換算しても、10回以上乗車するならこのカードに申し込んだ方がお得です。
申し込みの際はオンライン上で個人情報を入力するのと、パスポートなどの身分証明証をアップロードする必要があります。申し込み後、カードが郵送されて来ますので、手元に届くまでは少し時間がかかります。
支払いはクレジットカードかデビットカードを登録するか、郵便局で現金からトップアップすることができるようです。
いくつか種類がありますが、主に皆さんが利用することになるのはStudent用かAdult用だと思うのでそちらをご紹介していきます。
<Student Taliinja Card>※2022年10月1日よりバス料金が無料になりました!
11歳から16歳までの学生か、3ヶ月以上フルタイムの学校に通っている場合は学生カードを申し込むことができます。
1回分の料金が0.75ユーロになり、さらに月の利用額が21ユーロに達するとそれ以上は支払う必要がありません。つまり、毎月のバス代は最高でも21ユーロということになります。
ただ、深夜バスの料金は別料金になります。
※4歳~10歳のお子様の場合は、<Child Taliinja Card>があり、1回0.25ユーロ、1日0.50ユーロまたは週2ユーロに達するとそれ以上の料金はかかりません。ます。
<Adult Taliinja Card>※2022年10月1日よりバス料金が無料になりました!
17歳から59歳までの大人なら誰でも申し込むことができます。
1回分の料金が0.75ユーロになり、さらに月の利用額が26ユーロに達するとそれ以上は支払う必要がありません。つまり、毎月のバス代は最高でも26ユーロということになります。
ただ、深夜バスの料金は別料金になります。
※60歳以上の場合は、マルタのIDカードを持っていれば<Concession Card>というのがあり、1回0.25ユーロ、1日0.50ユーロまたは週2ユーロに達するとそれ以上の料金はかかりません。ます。
バスの乗り方と降り方
バスの乗り方
各バス停には停車するバス番号と時刻表が書いてあります。
時刻表はあてにならないのであまり信じない方がいいですが、始発や最終のバスの時間帯やバスの間隔をチェックする分には役立つかもしれません。あと代表的な停車するバス停も記載されています。
乗りたいバス番号のバスが来たら、手を挙げてバスを停める必要があります。日本のようにバス停に乗客がいたら絶対停まってくれる訳ではないのでご注意ください!
バスにはバス番号と最終目的地が記載されていますので、よく確認してくださいね。不安だったらドライバーに聞いてしまいましょう!
バスは前方から乗り、バス料金を支払うかバスカードを「ピッ」としてから好きな席に座ればOKです。
前方の赤い席は優先席です。
なお、バスが混み合っている場合、手を挙げてもそのまま素通りされ乗せてくれない場合があります。また停まってくれても人数制限のため2人しか乗せてくれないなんてこともあります。
さらに、ヴァレッタ行きのバスでよくあるのですが、ヴァレッタ行きのバスは同じ路線にバスがたくさん走っているので、少しの時間差でヴァレッタ行きのバスが数台来る場合があります。1台目のバスが混んでいるので、すぐ来る次のバスに乗ろうと待ち構えていたら、そのバスは停まらずに素通りしてしまうなんてこともあります。
一つのバス停に既にヴァレッタ行きのバスが停まっていたら、同じ行先だからいいでしょと言わんばかりにそのまま行ってしまうのです。
すごくアピールすれば停まってくれる場合もあるのですが、素通りされて結局どのバスにも乗れなかったという悲劇もたまに起こるので、今バス停にいるバスに乗り込むことをお勧めします。
このように、マルタでは「バスあるある」がたくさん巻き起こります…笑
バスの降り方
バスの降り方は日本と同じであらゆる場所に設置されている「Stop」ボタンを押すと停まってくれるシステムです。
とは言え、日本に比べるとボタンの数が少ないので、私はなるべくボタンが押しやすい席に座るようにしています。
次に停まるバス停は、バス内の電光掲示板に表示されるのと、バス停名を英語とマルタ語でアナウンスされます。地名やバス停の名前はマルタ語なので、想像していた読み方と違うなんて場合もあるので、掲示板で文字もちゃんと確認すると良いと思います。
ただ、全体的にバス停の名前が切り替わるタイミングが少し遅くて、バス停間の距離が近い場合などはすごく直前で案内が切り替わったりするので、「おいおい」と思う時があります。
慣れている場所なら問題ないのですが、初めて行く場所やあまりメジャーではないバス停で降りる時は、Googleマップで現在地を確認しつつ、降りるバス停の位置も一緒に確認すると確実だと思います。
また、これもたまにあるのですが、「Stop」ボタンを押したのになぜか停まってくれない時があります。その時は「Stop Please」と叫ぶか何かしてドライバーに停めてもらわないといけません。本当にちゃんと停まってほしいものです。
バスを降りる時は後方のドアか前方のドアどちらでも近い方から降りればOKです!
あと、たまにバスの故障や予期せぬ道の封鎖などで強制的にバスを降ろされることもあります。これは本当にただただの不運ですが、降ろされてしまったら後は自力でどうにかしないといけません。私も何回か経験しています。
必須アイテム!バスアプリ
バスは電車と違い時間通りに来なかったりするので少し不便ですよね。時刻表もあてにならないとお伝えしましたが、ではどうやってバスの時間を確認するのか気になりますよね?
ご安心ください!日本のバスもそうだと思いますが、マルタのバスにはGPSがついているので、リアルタイムの時間を確認することができるのです。
一応Googleマップ上のバス停の名前をタップすると、あと何分後に何番のバスが来るというのも分かるのですが、それなりにバスを使うならアプリをインストールするのをお勧めします!
マルタバス専用の「Tallinja App」では、リアルタイムでのバスタイムの確認はもちろん、路線検索、最新情報などを確認することができます。
事前に分かっている道の工事やイベントごとなどで道が封鎖する場合、バスのサービスがなかったり路線の変更が発生する場合がありますが、そのような案内も確認することができます。
また、長期滞在者向けの「Tallinja Card」や旅行者向けのトップアップができる「Explore Flex Card」を登録し、そのアプリからトップアップをすることなどもできます。
特に長期滞在者でバスを利用する人にとっては必須アイテムですが、旅行者にとっても便利なアプリだと思います。
「Malta Public Transport」で検索するか、こちらのページよりアプリをダウンロードすることができます!
アプリで予約できるダイレクトバス「On Demand」
「On Demand」という事前にミニバスを予約をできるサービスがあるのですが、これはアプリからしか予約ができないサービスです。
このサービスは、出発地点のバス停と目的地のバス停を指定し、事前にミニバスを予約することができるという比較的最近導入されたサービスです。
On Demand専用のミニバス(電気自動車です!)があり、そのミニバスを30分単位で予約することができます。自分で30分の範囲を選ぶことはできるのですが、正確な時間を決めることはできません。その30分間の中のどこかの時間を指定され、その時間に出発地点のバス停にいる必要があります。
通常のバスの様に他のバス停には停まらないので、ほぼダイレクトバスだと思ってもらえれば良いと思いますが、たまに近いルートの人も同じバスに乗っていることがあるので、その場合はその乗客の目的地に寄ってから私の目的地に行くなんてこともあります。
料金は1回2.5ユーロ、一緒に乗る人がいれば追加の人はプラス1ユーロで乗車することができます。支払いはアプリを通してしかできないので、アプリを持っている人しか利用できないサービスです。
タクシーに比べると非常に安く、通常のバスより時間短縮になるので、私も結構利用しているのですが、まだまだ始まったばかりのサービスですので、以下のような点がニーズに合わない場合もあると思います。
- 予約できる範囲が非常に狭いので、サービスエリア外だと使えない(このサービスは中心部エリアのみで、最近ヴァレッタですらルートから外されてしまいました)
- 正確な時間を予約できない
- On Demand対象のバス停のみしか予約できない(サービスエリア内でも対象のバス停は主要なバス停のみに限られます)
- 混んでいたりすると予約できないこともわりとある
- 時間通りにバス停にいないとおいて行かれることがある(ドライバーと直接連絡をとることができないので、サービスが開始された直後はわりとおいて行かれることがありましたが、最近はちょっとは待ってくれるので少しは改善されたのかもしれません)
このような欠点もまだまだあるのですが、サービス開始直後よりはOn Demand対象のバス停が増えてはいて、エリアももっと拡大するかなと期待していたところ、ヴァレッタ近辺のエリアが最近外されてしまい、逆に縮小してしまったので、今後の展開が気になるところです。
ただ、ヴァレッタはバスの路線が多く便利なので、逆に外されてしまったのかなとも思っています。
このサービスがマルタ中を網羅してくれたら、普段の移動はとても便利になりますし、観光にも大いに役立てることができると思います。On Demandの今後の拡大に期待したいものです♡
バスチケットやバスカード、サービス全般の案内はMalta Public Transportのページもご覧ください。ルートや時刻表なども確認することができますよ。
タクシー
公共バスは時間が掛かる上に、アクセスが悪いエリアもあるので、その場合はタクシーを利用すると便利です。もちろん費用はバスよりかかりますが、数人で乗れば割り勘もできますし、すぐに呼ぶこともできるので、場合によってはタクシーを利用した方がお得な場合もあります。
アプリで頼むタクシー
「eCabs」や「Bolt」などに代表される、すぐに呼ぶことのできるタクシーのサービスがマルタでは充実しています。中心部ならだいたい5分以内ですぐ来て、登録済みのカードで決済も出来てすごく便利でよく使っています。
空港から中心部までは15ユーロから20ユーロほどです。
マルタに長期滞在する場合は、是非アプリをインストールしておきましょう♪
ちなみにですが、今までマルタにはなかったのですが、やっと最近Uberがマルタでもサービスを開始しました!
チケットを買うタイプのタクシー
「MALTA TAXI」は、その名の通りマルタの一般的なタクシー(色は白色)で、空港や主要観光地に待機しています。ブースでチケットを買うスタイルで、距離に応じて値段が決まっているので安心です。最近はアプリで予約もできるようになったようです!
空港から中心部までは20ユーロほどですので、すごく高い訳ではありませんが、eCabsやBoltなどのアプリをインストールしていなかったり、通信が出来ずアプリが使えない人や、短期の観光客向けのタクシーだと言えます。
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観光用の車チャーター
1日しっかり観光をしたい場合は、旅行会社や配車会社に依頼をして運転手付きの専用車をチャーターするという方法もあります。
1日(8時間)100ユーロ前後はしますが、例えば3人で利用すれば一人33ユーロ前後ですのでそこまで高額ではありません。
特にゴゾ島などのアクセスの悪い場所に何箇所も行く時や、真夏の暑い時期などは交通手段を待っているのが辛いので、クーラーのきいた専用車が好きな時間に迎えに来てくれるのは、なかなかありがたいものです。
効率よく1日にまとめて観光をしたい場合は、オススメの手段です♪
フェリー・ボート
マルタは海に囲まれていますので、フェリーやボートでの移動手段もあります。特に姉妹等のゴゾ島とコミノ島には海を渡ってしか行けません。
また、ヴァレッタからは対岸都市までのフェリーが運航しています。
ヴァレッタ発着のフェリー
ヴァレッタ〜スリーマ間、ヴァレッタ〜スリーシティーズ間を30分おきにフェリーが運行しています。
時刻表はこちらから確認ができます。
この両区間は、バスで行くこともできますが、ヴァレッタのちょうど対岸ですので、フェリーで行った方が早いです♪フェリーに乗っている時間は5分前後ほどで短いですが、ヴァレッタの城壁を海から見ることができ、ちょっとした観光気分も味わえるのが魅力です♡
料金は次の通りです。往復で買うと少し安くなります。
<通常>
- 片道:2ユーロ
- 往復:3.8ユーロ
<夜間(19:30以降)>
- 片道:2.5ユーロ
- 往復:4.2ユーロ
※長期滞在者向けのカードだと無料です。
マルタ島~ゴゾ島間のフェリー
マルタ島〜ゴゾ島間のフェリーは、観光船を除くと以前までは大型フェリーしかありませんでしたが、ここ最近ヴァレッタからの高速フェリーも運航するようになりました。
それぞれ特徴が違いますので、説明していきます。
マルタ島北部~ゴゾ島を繋ぐ大型フェリー
マルタ島北部のCirkewwa(チルケイワ)港から出ている大型フェリーで、車も積むことができます。
Cirkewwa港からゴゾ島までは片道30分ほど掛かり、費用は4.65ユーロです。ゴゾ島からマルタ島に向かう時のみ支払う必要がありますので、マルタ島から乗る時は支払う必要はありません。
深夜も休まず45分間で運航しています!タイムスケジュールは、Gozo Channelのページよりご確認いただけます。
北部の港に行くまでは少し時間がかかりますが、車でゴゾ島まで行く人や大人数でのツアーなどではこちらの大型フェリーが利用されています。
ヴァレッタ~ゴゾ島間の高速フェリー
比較的最近出来たサービスで、首都ヴァレッタからゴゾ島まで片道45分で行く高速フェリーです。車を乗せることはできませんが、自転車は乗せることができます。
お昼の時間帯をのぞき1時間間隔で、Gozo High Speed という会社が運航をしています(以前まで2社が運行していましが、1社になったようです)。
費用は片道7.5ユーロ(学生は4.5ユーロ)です。オンライン上でチケットを事前に買うことができ、往復で買うと割引がある場合があるので、チェックしてみてください。
費用は大型フェリーよりかかりますが、わざわざ北部のCirkewwa港まで行く必要がなく、アクセスの良いヴァレッタが発着というのが魅力です♡
マルタ島~コミノ島間のボート
コミノ島に行くには、ゴゾ島の大型フェリーと同じマルタ島北部のCirkewwa(チルケイワ)港から定期的に出ているボートに乗って行くことができます。
コミノ島には、その他観光船で行くなどの方法もありますが、特にツアーなどに申し込まないで自力で行く場合はこのボートを利用することになります。
マルタ発のボートは30分おきに運航していますが、コミノ島からゴゾ島に行く場合もあるので、コミノ島からのボートは1時間おきの時間帯もあります。夕方のみんなが帰る時間は30分おきの運航になります。
費用は15ユーロですが、Comino Ferriesのページよりオンラインで購入すると14ユーロと少しお得になります!タイムスケジュールもこのページから確認ができます。
電動スクーター
道が狭く起伏が多いマルタでは、電動スクーター(電動キックボード)はとても便利で、ここ最近中心部のエリアで普及しました。
アプリで予約が出来て、どこでも乗り降りができるので、ちょっとした移動に便利です。
料金は会社によって異なりますが、レンタル費1ユーロ弱で、1分ごとに0.15ユーロ程度が加算されるという仕組みです。
電動スクーターの利用方法は、大手会社のタクシーでもお馴染みのBoltの例で見てみると、アプリの地図上で利用できるスクーターを探し、そのスクーターの場所まで行きQRコードを読み取るとロックが解除され、利用ができるようになります。
利用を終える時は、降りたい場所で降り、ルールに従い停止させ、ロックをしたら終了です。
ここ数年で一気に普及した交通手段ですので、今後法整備などが整い色々とルールが変わるかもしれませんが、車中心のマルタではエコで小回りがきくスクーターは、今後も根付いて利用されていくのではないかと思います。
レンタル自転車
レンタル自転車というとレンタルショップで自転車を借りるというイメージがあるかもしれませんが、もちろんそういう形態のレンタルもできますが、今回は主に中心部にあるシェアバイクについてご紹介したいと思います。
正直、マルタは道が狭い上に起伏が激しいので、多くの場所で自転車は適していないと思います。ただ、中心部の一部のエリアでしたら利用してみるのも良いかもしれません。
私が知る限りでは、マルタのバス会社が運営しているTallina Bikeとnextbikeというのがあります。
利用するには、まずは登録をしてアカウントを作る必要があります。
それぞれ設置された駐輪場だったらどこでも乗り降りができ、最初の30分は1ユーロ〜3ユーロほど、追加の30分は1ユーロ〜2ユーロほどという感じで、会社によって若干料金設定は異なります。
Tallinja Bikeの方はバスカードによっては割引がされる場合もあります。また、ゴゾ島でも利用することができます。
まずはマルタに実際に来てみてマルタの道を見た上で、自転車を利用するかどうか検討してみると良いと思います♪
レンタカー・レンタルバイク
マルタを観光をする場合、国際免許を持っていればレンタカーやレンタルバイクを利用することもできます。マルタは、右ハンドル右側通行で日本と全く同じな上に日本車が多いので、運転はしやすいかもしれません。
しかし、マルタの道はとても狭く縦列駐車は当たり前、もちろん交通ルールも違いますので、その点をよく考えてレンタカーやレンタルバイクを利用するか決めた方がいいと思います。
マルタ人は車に乗ると人格が変わるとも言われていますので…笑
レンタカーの料金は、時期や車種によって異なりますが1日50ユーロ前後が相場かと思います。レンタカーの会社もたくさんあり、空港からすぐに利用することももちろんできます。
レンタルバイクは、最大2人まで乗れる125cc(バイク用の免許が必要です)だと1日30ユーロ前後が相場です。
50ccのバイクはあまり主流ではないですが、50ccを借りれる場合はもう少し値段が下がります。
運転に自信がある人はレンタカーやレンタルバイクは便利で料金も抑えられるので、選択肢に入れてみても良いかもしれません!
カーシェアリング・バイクシェアリング
マルタには電気自動車のカーシェアリングと電気バイクのバイクシェアリングのサービスがあります。
利用するにはアカウントの登録と、運転免許証の登録が必要になりますので、長期滞在車向けのサービスになりますが、アプリの地図上で空いている車またはバイクを予約でき、サービスエリア内だったらどこでも乗り降りができるのでとても便利です。
GO TOという会社が運営をしていて、最初の15分3ユーロ、その後1分ごとに30セントほどが加算されるという仕組みです。
マルタは車の所有率が高く、渋滞が問題になっているので、多くの人がこの電気自動車のシェアに切り替えたら、渋滞問題が少しでも解決するのではないかと思います。もちろん環境にも配慮されているので、その点も良いポイントだと思います!
まとめ
マルタの交通手段についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
電車や地下鉄がないマルタならではの交通手段が普及しているので、マルタに来たらまずは電車のない不便さを感じるかもしれません。
私も非常にマルタの交通事情には悩まされているのですが、ただ一点だけ良いことと言えば、公共バスは時間通りには来ないので、日本のように電車に間に合うように駅の階段をかけのぼるということがなくなったことです。
「あと何分だからそれまでに駅のホームに行かなきゃ!」というあの緊張感や時間に縛られる感じが全くありません。その点もちろん不便なことも多いのですが、ゆっくり流れる島時間というのはこういうところから感じるのかもしれませんね。
時間に縛られないマルタ時間を是非楽しんでくださいね♪
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