マルタの国土はとっても小さいですが、やはり観光立国だけあって、ホテルなどの宿泊施設はたくさんあります。
大型ホテルからホステル、エアビー的な民泊まで、様々なタイプのホテルがあるので、どのホテルにするか悩む人も多いのではないでしょうか。
また、国土が小さいとは言え、どこのエリアに泊まったらいいかも気になりますよね。
そこで今回は、マルタの旅行業に携わり、現在マルタに住んでいる私がおすすめする滞在エリアや、人気の宿泊施設のタイプについて「ありのまま」にお伝えしていきます。
マルタ ホテルのおすすめエリアは?
マルタに旅行するならどのエリアに泊まるのが良いのかは気になりますよね。
マルタは他のヨーロッパの都市などに比べて、中心部と呼ばれるエリアがとても狭いのと、そもそもホテルがたくさんあるエリアと、観光エリアが分散しています。
ですので、マルタの色んな所にホテルがあって、逆にどこに泊まったら良いか迷う人も多い印象です。
マルタの交通事情は? マルタには電車がありません。ですので、唯一の交通手段は公共バスです。その他の交通手段としては、タクシー、フェリー、電動スクーター、レンタル自転車、レンタカーなどがあります。 これらの交通手段をうま[…]
そこで、私のおすすめの宿泊エリアを紹介していきたいと思います。
総合的にSliema(スリーマ)が一番おすすめ
私のイチオシは、Sliema(スリーマ)です!
スリーマは、公共のバスを利用する際にも便利ですし、コミノ島やゴゾ島に行く観光フェリーの発着地点になっているので、その面で考えても一番交通の利便性が高いです。
さらに、目の前には海が広がり、海沿いのプロムナードのお散歩も最高です!たくさんの猫ちゃんが生息するキャットパークもスリーマにありますよ。
さらにさらに、レストランもたくさんあるのとショッピングエリアにもなっているので、何でも揃っています♪
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こんなに利便性が高いのに、人気の住宅エリアでもあるので、一歩街中に入ると意外と静かで落ち着いてる雰囲気があります。
マルタの伝統的なバルコニーのお家もたくさんあって、写真映えするところも結構ありますよ♡
スリーマの特徴をまとめるとこんな感じです。
- バスやフェリーなどの交通の便が良い
- 海が近くてのんびりしたりお散歩したりもできる
- レストランやお店が多く利便性抜群
- あまりごちゃごちゃしてなくて落ち着いてる
世界遺産の街に泊まりたいならValletta(ヴァレッタ)
Valletta(ヴァレッタ)は、マルタの首都でもあり、世界遺産にも登録されているので、一番有名な場所だと思います。
もちろんヴァレッタには、ホテルや宿泊施設もたくさんあります。
ヴァレッタはマルタ全土のバスの発着点になっているので、公共バスをたくさん使う人にとっては一番おすすめです。
あとは、ヴァレッタは観光する場所やレストランやバーなどもたくさんあるので、その点でも便利です。夜のヴァレッタもとても雰囲気が良いですよ♡
実は世界遺産の宝庫!マルタは地中海に浮かぶ観光立国 「マルタ島ってどこ?」 と思う人も多いかもしれませんが、マルタはイタリア南部のシチリア島のさらに南、地中海に浮かぶ小さな共和国です。 小さいわりには、歴史的な世[…]
世界遺産の街ということもあって、街並みも素敵ですし、フォトスポットもたくさんあります。
歴史ある建物に囲まれた、中世の面影が残る街に泊まりたい人にもおすすめです!
ただ、ヴァレッタは要塞都市ということもあり、アップダウンが多く、車が入れない道もあったりするので、ある程度徒歩での移動が必要になります。
足腰に自信がない人には少しその点がネックかもしれません。
ヴァレッタの特徴をまとめるとこんな感じです。
- 公共バスを利用する人には一番便利
- 世界遺産の街でフォトスポットも多く雰囲気抜群
- 観光する場所やレストランなどが多い
- アップダウンが多いのでちょっと大変
ナイトライフを楽しみたいならSan Gilan(サン・ジュリアン)
San Gilan(サン・ジュリアン)は、クラブ街があるPaceville(パーチャビル)というエリアがあるので、ナイトライフを楽しみたい人にはおすすめのエリアです。
ただ、そのパーチャビルのエリアに5つ星や4つ星の大型ホテルが結構集まっているので、ナイトライフとは関係なく宿泊する人も多いです。
サン・ジュリアンは、スリーマの隣の街で、海沿いのプロムナード沿いに歩いて行くと辿り着けるくらいの距離感です。
パーチャビルのエリアに入るまでには、特徴的な教会が素敵なBalluta bay(バルータ・ベイ)や、リアルディズニーシーのような景色が広がるSpinola Bay(スピノーラ・ベイ)があり、その辺りはもう少し落ち着いた雰囲気です。
公共バスもスリーマ発着のバスはだいたい停まるので、交通の便もほぼスリーマと変わりません。
観光フェリーの発着点までは少し距離はありますが、バスでもすぐですし、歩いても行けなくはないです!
クラブが集中していますが、レストランやバーも多いので、その点も便利です。その分やっぱり若者の街という感じで、スリーマやヴァレッタに比べると少しごちゃごちゃしてる感じがします。
サンジュリアンの特徴をまとめるとこんな感じです。
- クラブ街があるのでナイトライフを楽しめる
- 大型ホテルやレストラン、バーなどもたくさんある
- 交通の便もそれなりに良い
- 若者の街なのでちょっとごちゃごちゃしてる
北部の繁華街St. Paul’s Bay(セイント・ポールズ・ベイ)/Bugibba(ブジッバ)
St. Paul’s Bay(セイント・ポールズ・ベイ)は、マルタ島北部のもう一つの繁華街で、スリーマやサン・ジュリアンエリアに少し近い雰囲気があります。
Bugibba(ブジッバ)と呼ばれる場所が中心のエリアで、ホテルやレストランがたくさんあります。
観光場所が特にある訳ではないのですが、お土産屋さんがあったり、スリーマのような海沿いのプロムナードがあり、お散歩したり泳いだりできる場所もあります。
スリーマのようにゴゾ島やコミノ島に行く観光フェリーのもう一つの発着点にもなっているので、運行会社は限られますが、ブジッバ発のフェリーを選べば便利です。
バスも発着点になっているので、スリーマなどに比べるとあまり便利ではないのですが、公共バスでも十分移動もできます。
ただ、開発が進んでいて新しいマンションがどんどん建っているエリアでもあるので、少しごちゃごちゃしている雰囲気はあります。
また、他のエリアに比べると治安があまり良くないと言われていますが、マルタは全体的に治安は良いので、十分に気をつけていれば問題はないと思います。
そのためか、日本からの観光客の方はあまりブジッバに泊まらないという印象がありますが、ヨーロッパからの観光客は結構このエリアに泊まるようで、いつも多くの人で賑わっています。
ブジッバの特徴をまとめるとこんな感じです。
- ホテルやレストラン、バーなどがたくさんある繁華街
- 海沿いのプロムナードがあってお散歩も楽しめる
- 観光フェリーの発着所にもなっている
- 開発エリアで少しゴチャゴチャしている
砂浜ビーチで人気のMellieha(メッリーハ)
Mellieha(メッリーハ)は、セイント・ポールズ・ベイよりさらに北部にあるエリアです。
ブジッバなどに比べると規模は小さく、とても落ち着いた雰囲気のある場所です。
中型のホテルやエアビーなどもいくつかあり、少しゆっくり滞在したい人がこのエリアに泊まるという印象です。
高台に建つメッリーハの教会がランドマーク的な存在になっていて、そのエリアにいくつかレストランがありますが、他のエリアに比べると選択肢は多くありません。
教会から坂を下っていくと大きな砂浜のビーチがあり、そのビーチは家族連れで夏はとても賑わいます。マルタは、ロッキービーチが多いので、砂浜はやはり人気があります。
メッリーハは高級住宅街でもあるので、少し街中を散歩すると大きなプール付きのヴィラなどがたくさんあって、それを見るのも楽しいですよ!
ただ、メッリーハもブジッバ同様日本の観光客の方はなかなか宿泊先として選ぶ人は少ないと思います。
公共バスも何便か停まるので、交通の便も決して悪くはないですが、他のエリアと比べるとやっぱり不便に感じると思います。
でも、コミノ島やゴゾ島に行くチルケイワ港がすぐ近くなので、そこに行くときは便利です!
メッリーハの特徴をまとめるとこんな感じです。
- 他のエリアに比べると落ち着いている高級住宅街
- ホテルやレストランもそこまで多くない
- 人気の砂浜ビーチがある
- 交通の便はあまり良くないけど、コミノ島やゴゾ島に行く時は便利
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【おまけ】空港の近くにホテルをとる必要はない!
マルタに到着するのが夜遅くだったり、マルタ出発が早朝の場合は、
と思うかもしれません。
結論、マルタの空港の近くにホテルをとる必要はありません!
マルタはとっても狭いので、スリーマやサン・ジュリアン、ヴァレッタまではタクシーを使えば20分前後あれば到着します。
道が混んでいるともっとかかることはあるので、日中はちょっと余裕を持って移動した方が良いと思いますし、公共のバスを使う場合は1時間くらいかかる覚悟は必要です。
ただ、夜遅くや早朝はそもそも公共バスもないので、基本的にはタクシーが選択肢になると思います。
そしてその時間は道はすいているので、渋滞に巻き込まれることもありません。
そもそも、マルタの空港の近くには、皆さんがイメージするような空港ホテルのようなものはありません。笑
マルタは思っている以上に狭いので、ご安心ください!
マルタに泊まるならどの宿泊タイプがおすすめ?
観光立国のマルタにはもちろんホテルもたくさんあります。
もちろん大都市に比べたら総数は少ないのかもですが、小さい国の割には宿泊施設の数は多いと思います♪
その宿泊施設のタイプも様々あるので、それぞれの好みによって選ぶと良いと思います。
皆さんのホテル選びの参考になるよう、それぞれの宿泊タイプを紹介していきますね。
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リゾート気分を味わいたいなら「大型ホテル」
マルタは海に囲まれているため、基本どこからでも海は近いので、夏ならどこからでも簡単に海に泳ぎに行けます。
ただ、やっぱりお部屋から海を眺めたり、プールで泳いでリゾート気分を味わいたいと思うなら、大型リゾートホテルがおすすめです。
皆さんもよく知る、Hilton(ヒルトン)やWestin(ウエスティン)、Marriott(マリオット)やRadisson(ラディソン)ホテルなどの外資系の5つ星ホテルはもちろん、その他にもマルタ資本のホテルや4つ星ホテルなど、大型ホテルもたくさんあります♡
もちろん価格的には高いランクになりますが、他国に比べるとマルタは5つ星でもそこまで高くない場合もあるので、十分選択肢になると思います。
ハイシーズンとローシーズンで値段は結構変わるので、ホテルの予約サイトでチェックしてみてください♡
歴史ある建物に泊まりたいなら「ブティックホテル」
世界遺産の街ヴァレッタに多いのですが、昔ながらのマルタの建物をホテルに改装したブティックホテルも人気です。
大型ホテルとは異なり、小〜中規模のところが多いのですが、マルタの伝統的なバルコニーがついていたりして、実際のマルタのお家に泊まっている雰囲気を味わえます。
マルタのお家にはルーフトップが付いていることが多いのですが、ブティックホテルにもルーフトップにプールやジャグジーを設置しているところもあるので、そういう所だとリゾート気分も味わえますよ♪
値段は星付きホテルくらいの相場ですので、決して安くはないですが、歴史的なマルタの建物に泊まりたい人は、ブティックホテルも是非検討してみてください♡
長期滞在や自炊をしたいなら「アパートメントホテル」
マルタは不動産投資が盛んで、マルタのアパートを買って長期で貸し出したり、短期で宿泊施設として貸し出すというビジネスを多くの人がやっています。
そのため、短期でアパート1室を貸しているところも多いので、自炊もしたい人にとってはおすすめです。
洗濯機も付いていれば洗濯もできますし、長期滞在者にはピッタリです。
アパートの場合は、朝食やその他ホテルにあるようなサービスがない場合がほとんどですが、ホテルの部屋より広い場合が多いのが魅力です。
キッチン付きのアパートメントホテルなどもあったりするので、ホテルサービスも受けたい人にはそちらもおすすめです。
アパートの宿泊施設はホテル予約サイトでも見つけられますが、Airbnb(エアビーアンドビー)などをチェックしてみるとユニークな宿泊施設が見つかるかもしれません♪
Airbnb公式サイト:https://www.airbnb.jp/
ゴゾ島に泊まるなら「ファームハウス」
ファームハウスは、その名の通り、マルタの昔ながらの農家のお家を宿泊施設として改装したもので、ゴゾ島に特に多くあります。
マルタ島に住んでいるマルタ人も、週末や夏の間はゴゾ島で過ごす人も多く、私も年に1〜2回はゴゾ島に泊まりに行きます。
その時は、ファームハウスを選ぶことが多いです♪
ファームハウスの特徴は、昔ながらのマルタストーンで建てられたお家に、広々しい庭やプールなどが付いていることがほとんどです。リッチなお家にあるような規模感のプールで、なぜか結構深いという印象があります。笑
ファームハウスは広いので、何部屋か泊まれる部屋があるような感じです。プチホテルもしくは、日本で言う民宿みたいな感じでしょうか!
オーナーさんとの触れ合いも楽しみの一つです♪
もし、ゴゾ島に泊まることがある人は、ファームハウスでの滞在を検討してみてください♡
ちなみに、私はゴゾのファームハウスを予約する時は、Bookin.comを使うことが一番多いです。
Booking.com公式ページ:https://www.booking.com/index.ja.html
安さ重視なら「ホステル」
やっぱり安さ重視なら、ドミトリータイプのホステルが一番です!
スリーマやサン・ジュリアンの若者向けエリアに、安いホステルが集中しています。
ホステルは比較的新しいところが多いので、結構モダンな作りになっているところが多いと思います。
中には、伝統的なバルコニーがあるマルタのお家を改装しているところもあるので、雰囲気も良くて施設も綺麗だったりします。
マルタはバカンス感覚で来る人が多いのと、ホステルのエリア的にも若者が集まる場所なので、パーティー好きや旅先での出会いを求めたい人にはピッタリです♪
コスト重視の人は、ぜひ色々なマルタのホステルを比較してみてくださいね♡
まとめ
マルタのホテルのおすすめエリアと宿泊タイプの違いについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
私は留学期間を終えて、語学学校の宿泊施設を出なくてはいけなくなってから、アパートメントに短期滞在したり、ゲストハウスで働かせてもらったりした経験があります。
また、以前までの旅行業の仕事で大型ホテルにはよく足を運んでいましたし、ゴゾ島に限らずマルタ島内でもたまにフラッと泊まりに行ったりしています。
マルタに住んでいても、意外とマルタのホテルをチェックする機会があり、「よりよい宿泊施設を発掘したい!」という気持ちが常にあります。
今後は、ホテルレビューもどんどんしていきたいと思っています♪
またより良いホテル情報があればどんどん更新していきたいと思いますので、皆さんの参考になれば嬉しく思います!
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